ここでは、『戦略プロフェッショナルの心得』で引用した参考文献について、より詳しくご紹介します。
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書籍
大前研一著
『企業参謀』
プレジデント社、1975年

今から30年以上前、大前研一氏が32歳の時に書かれた本。
戦略思考の要諦がまとまっています。

私は20年前に購入し、今回、本を書く機会に久しぶりに読みました。
ここで語られていることが今でも全く色あせていないことに、改めて驚かされます。





W・チャン・キムほか著
『ブルー・オーシャン戦略―競争のない世界を創造する』
ランダムハウス講談社、2005年

競合が激しくシェアの取り合いになっている市場(「レッドオーシャン」)を避けて、全く新しい市場(「ブルーオーシャン」)を創造し、そこで絶対的なリーダーシップを確立するための方法を具体的に紹介しています。

一つの方法は、「増やすもの」「減らすもの」「付け加えるもの」「取り除くもの」を明確にし、「新しい価値」を創造することです。
「増やすもの」「減らすもの」「付け加えるもの」「取り除くもの」はターゲットとする顧客のニーズによって定義され、「新しい価値」はそのニーズに応えるものになります。
バリュー・プロポジションとも相通ずる考え方です。


クレイトン・クリステンセンほか著
『イノベーションのジレンマ』
翔泳社、2001年

市場のリーダー企業が、なぜかくも「破壊的イノベーション」(「破壊的技術」)に敗れ去るのかを明快に解きほぐしています。
変化が激しい現代、競争力の源泉はいかにイノベーションをし続けられるか、にあります。
本書は、その理由をハラに落ちるように解説してくれます。

ハイテク業界に限らず、変化が激しい全ての業界に当てはまる理論です。

私のブログでも紹介しています。

クレイトン・クリステンセンほか著
『イノベーションへの解』
翔泳社、2003年

クリステンセンのイノベーションシリーズ第二弾の本です。
市場変化に併せて、製品アーキテクチャーをいかに変えていくべきかを分かりやすく解説しています。

私のブログで、デジカメの場合のこの理論がどのようにあてはまるかを考えてみました。
こちらにありますので、ご参照ください。




竹内薫著
『99.9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方』
光文社、2006年

「飛行機がなぜ飛ぶのか根本的な原理は実は必ずしも分かっていない。経験則に拠っている」という話から始まり、科学の基本のほとんど全ては仮説であり、必ずしも根本的な原理が明快に分かっている訳ではない、ということを分かり易く書いています。

マーケティングや戦略の世界も、仮説そのものです。
「仮説検証がなぜ重要なのか」、本書を読むと、また別の視点からよく理解できます。




田坂広志著
『複雑系の経営』
東洋経済新報社、1997年

「複雑系」の考え方をどのように経営に活かしていくべきなのか、分析・設計・トップダウン・予測等の従来の手法がどう変わるのかを平易に、しかし深く解説しています。

すでに初版から10年以上が経過している本書には、「田坂哲学」のエッセンスが詰まっている、と個人的には思っています。




田坂広志著
『まず、戦略思考を変えよ 戦略マネージャー 8つの心得』
ダイヤモンド社、2001年

従来の常識が通用しない現代、戦略マネージャーはどのように考えるべきか。
『「山登り」の戦略思考を捨て、「波乗り」の戦略思考を身につけよ』など、多くの指針を与えてくれます。

現代の市場では「地形」そのものが刻々と変わり、「山」が突然「谷」になり、「谷」が突然「山」になってしまいます。従って「波乗り」の比喩で述べると「波乗りで向かうべき方向を定め」「乗っている波の刻々の変化を感じ取り」「波の変化に合わせて瞬時に体勢を変化させ」「波と一体になってめざすべき方向に向かっていく」戦略思考のスタイルが求められる、と述べておられます。

現代の戦略マネージャーにとって必読書。
個人的に、この本は現代の戦略に関する最高の著書の一つだと思います。

私のブログでもご紹介しています。→こちら
田坂広志著
『知的プロフェッショナルへの戦略』
講談社、2002年

知識資本主義がどのような社会か、そこで活躍するための心得は何か、非常に分かり易い言葉で書かれています。
難しいことを分かり易く書くのは実に難しいことです。
そのように平易に書かれた内容から、本質を掴めるかが、読者である私達には問われているのでしょう。

本書には、下記の文章があります。
 プロフェッショナルは、
 自分が働くことを通じて生み出しているものを、
 かけがえのない「作品」であると思っているのです。

現代のビジネス・プロフェッショナルは、アーティストへと進化していくのかもしれません。
田中陽著
『セブン−イレブン覇者の奥義』
日本経済新聞社、2006年

日本がグローバルに誇る流通業の覇者、セブン-イレブンについて深く洞察した本。
本書の冒頭で、やや蒸し暑い3月中旬に、この本の著者がセブン-イレブンでレジに向かおうとした時に、目に飛び込んできた「冷やし手延べそうめん」がなぜか無性に食べたくなり、つい買ってしまった逸話が紹介されています。 普通に考えると、そうめんは夏に店頭に出します。しかし、セブン-イレブン本部では売上データから「急に暖かくなるとそうめんやざるそばのような商品の売れ行きがよくなる」という事実をデータとして把握していました。そこで前日よりも気温が5度高かったこの日にそうめんを発注しておいたのです。
  「消費者の行動は経済学では説明できない、心理学で考えなくてはいけない」。

マーケティングを担当している者としても非常に大切な、鈴木敏文会長の言葉の意味を、この逸話は伝えてくれます。

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トム・ダンカンほか著
『ブランド価値を高める 統合マーケティング戦略』
ダイヤモンド社、1999年


ブランド構築は、単に製品開発やマーケティング・プロモーションだけで考えればよいのではありません。
企業の全活動を通じて考えていくことが必要です。

この考え方は、英語名では"Integrated Marketing Communication"と呼ばれます。
まさに、市場やお客様に対する全てのコミュニケーション活動を「統合する」という意味です。
これは広告、DM、ウェブサイト等に留まらず、お客様に接するセールス、コールセンター、経営者、IR活動等、企業活動全般に及びます。

この本では、その重要性を詳細に解説しています。


辻俊彦著
『愚直に積め!』
東洋経済新報社、2008年

ベンチャー・キャピタリストとしてご活躍の辻さんの本。

熟読しても2時間で読了できるこの本に、過去、様々なベンチャー起業を育成してこられた現場でしか得られない新規ビジネス育成の本質が詰まっています。
私は仕事で様々な新規ビジネス立ち上げを担当してきましたが、この本を読んでその経験を整理するきっかけをいただいたように思います。

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リーナス・トーバルズほか著
『それがぼくには楽しかったから 全世界を巻き込んだリナックス革命の真実』
小学館プロダクション、2001年

革新的なオープンソースソフトであるリナックスを生み出した、リーナス・トーバルズが書いたリナックス革命です。

なぜ、全く報酬を得られないのにもかかわらず、トップレベルのプログラマーがボランタリーでリナックスのプログラミングに貢献するのか?
リーナスは、この本のタイトルにあるように、「それがぼくには楽しかったからだ」と答えています。

このオープンソース的な活動は、今後世の中に広く普及していきます。
日本的に言うと、「利他文化」と言ってもよいかもしれません。

今後、グローバルで一つのパラダイムとなっていく「利他文化」を理解するためにも、本書は大変参考になります。

新原浩朗著
『日本の優秀企業研究』
日本経済新聞社、2003年


非常に説得力がある、「日本発の経営学」の集大成です。
日本の優秀企業に共通する特質を多くの事例から導き出し、下記の結論を出しています。

「自分たちが分かる事業を、やたら広げずに、愚直に、まじめに自分たちの頭できちんと考え抜き、情熱をもって取り組んでいる企業

本書を読むと、この意味が深くハラに落ちます。


野中郁次郎・竹内弘高著
『知識創造企業』
東洋経済新報社、1996年


日本発、世界的名著。
「組織の暗黙知」を示したバイブル。
日本企業のイノベーションは、言葉にできない個人の暗黙知を組織に取り込んでなし得たことを豊富な事例で解説しています。


組織の中における暗黙知と形式知がいかに生まれて価値を生んでいくかを示した「SECIモデル」は、日本で戦略を学ぶ我々にとって是非理解しておきたいところです。



スティーブン・ブラウン著
『ポストモダン・マーケティング 「顧客志向」は捨ててしまえ!』
ダイヤモンド社、2005年

顧客志向マーケティングに一石を投じる本。
顧客を無視するのではなく、顧客に追い掛けられるようになる方法を具体的に解説しています。
顧客絶対主義に関心を持っている全ての方に、「こんな考え方があったのか」という気づきを与えてくれます。


M.E.ポーター著
『新訂 競争の戦略』
ダイヤモンド社、1995年

マイケル・ポーターが「競争の戦略」を初めて世の中に出したのは1980年。

ポーターが33歳の時ですが、この本はMBA取得者が選ぶお薦め経営学書ランキングで第1位を獲得しています。

「ポジショニングが競争優位を決める」というポーターの考え方は、戦略に関わる人達は是非理解しておきたい理論です。

下記の『「競争の戦略」入門』と併せて読むと、より深く理解できます。



『ポーター教授「競争の戦略」入門』
総合法令出版、2004年

マイケル・ポーターの「競争の戦略」は分厚く難しいのが難点でした。
この本は、その「競争の戦略」を極めて分かり易く解説しています。

これを読んだ後、「競争の戦略」を読むと理解が進むでしょう。






星野克美編著
『文化・記号のマーケティング』
国元書房、1993年

記号としてのブランドの構造が明快に解説されている、数少ない名著。

フランスの社会学者でポストモダンの代表的な思想家ジャン・ボードリヤール氏曰わく、
「消費される物になるためには、物は記号にならなければならない」

本書では、「あらゆるマーケティングコミュニケーションは、記号である」ということを気づかせてくれます。



ヘンリー・ミンツバーグ著
『戦略サファリ』
東洋経済新報社、1999年

ポーター等の世の中の戦略論と実務のギャップを感じはじめた方にお勧め。
ミンツバーグは日本では知られていませんが、欧米では世界的権威です。

世の中にある戦略論を10の学派に分けて全体像を解説しています。
世の中の戦略の全体像の概観を理解できる、数少ない本です。



ジェフリー・ムーア著
『キャズム』
翔泳社、2002年

ハイテク業界におけるマーケティング戦略のバイブル。
なぜ新製品がなかなか売れないのかを解きほぐしています。

新製品は普及段階に従って「革新的採用者(イノベータ)」「初期採用者(アーリーアダプター)」「初期多数採用者(アーリーマジョリティ)」「後期多数採用者(レイトマジョリティ)」「無関心層(ラガード)」の順で拡がっていきます。
この普及段階で、初期採用者と初期多数採用者の間、普及率15%の部分で、普及のための大きな壁があります。
これがキャズム(英語で「溝」とか「割れ目」という意味)と呼ばれます。鳴り物入りで世に出た製品が普及しなかった理由の多くは、このキャズムを乗り越えられなかったためです。

本書では、このキャズム理論を豊富な実例とともに紹介しています。

ケビン・メイニー著
『貫徹の志 トーマス・ワトソン・シニア』
ダイヤモンド社、2006年

IBMの実質的な創業者であるトーマス・ワトソン・シニアの伝記です。IBMの創業は20世紀初頭、100年近く前です。
その頃から、トーマス・ワトソン・シニアはIBMの企業文化に最大の注意を払い育成してきました。
本書では、トーマス・ワトソン・シニアの功績として下記の3点を上げています。
 1.情報という種から産業を芽生えさせた
 2.企業文化に大いなる可能性を見出した
 3.企業経営者が著名人(セレブ)として扱われるさきがけとなった

また本書では、ガースナーの著書「巨像も踊る」におけるガースナーの言葉も引用しています。
 「IBMでの日々をとおして痛感した。企業文化は数ある要素の一つではなく、これこそがすべてを決めるのだと。
 .....突き詰めていけば組織とは、一人ひとりの価値を生み出す力が積み重なったものにほかならない」
企業文化とは何かを考える際に、大変参考になる本です。

私のブログの書評はこちらです。
山本七平著
『「空気」の研究』
文春文庫、1983年

日本人の行動規範となっている「空気」
その「空気」について深く洞察した、古典的名著です。

「空気」は、ともすると、日本全体を戦争に追い込んだり、集団ヒステリーを起こしたりします。

この本を読むと、安易に「空気読め」とは言えなくなるかもしれません。

私のブログでも、詳しくご紹介しています。


山本七平著
『日本資本主義の精神』
文藝春秋、1997年

いつも一生懸命働く日本人。他の民族とは大きな違いです。

なぜ、日本人は一生懸命働くのか?
それは、江戸時代の鈴木正三や石田梅岩といった人達が大きな役割を果たしていました。

本書では、日本人の一生懸命に働く勤勉さと「私」よりも「公」を尊重する協調性がどのようにして作られたのかを解明。
日本と西欧の違いを理解する上で大きな示唆を与えてくれます。

私のブログの書評はこちらです。
山本七平著
『日本はなぜ敗れるのか―敗因21カ条』
角川書店、2004年

今まで読んだどのような戦争に関する本よりも、太平洋戦争の悲惨さ、非人間性を伝えてくれた本。

バシー海峡の兵員輸送に関する記述は圧巻です。
組織の命運を左右する戦略プロフェッショナルは、バシー海峡の悲劇を繰り返さないように肝に銘じたいところです。

旧日本軍の敗因として挙げられている項目の例です。
●非常識な前提を「常識」として行動する ●生命としての人間を重視しない ●「芸」を絶対化して合理性を怠る ●「動員数」だけをそろえて実数がない ●恐怖心に裏付けられた以外の秩序がない ●自己を絶対化するあまり反日感情に鈍感である......

ここで指摘された旧日本軍の問題は、現代日本でも残っているのではないか、と思うのは私だけでしょうか。
フレデリック・F・ライクヘルド著
『顧客ロイヤルティのマネジメント―価値創造の成長サイクルを実現する―』
ダイヤモンド社、1998年

CRMの考え方を理解する上で、大変参考になります。

顧客に対して新しい価値を創造するためには、顧客、社員、株主というステークホルダーと長期的で良好な関係を築き上げなければならない、という考え方は、10年後の今こそ重要ではないでしょうか?



冷泉彰彦著
『「関係の空気」「場の空気」』
講談社、2006年


山本七平『「空気」の研究』以来の空気に関する名著です。

山本七平氏の頃には存在していなかった2ちゃんねる等のネットコミュニティにおける空気についても洞察を行われています。

ネットの世界での空気を語る際の必読書です。


私のブログでもご紹介しています。→こちら

P.F.ドラッカー著
実践する経営者』
ダイヤモンド社、2004年

ビジネス界に大きな影響を持つドラッカーのエッセンスが詰まっています。
ドラッカー哲学の入門書としても、お勧めします。








アラン バートン=ジョーンズ著
『知識資本主義』
日本経済新聞社、2001年

『21世紀は知識という無形資源が富の源泉になる「知識資本主義」に転換する』
ドラッカー等が提唱していたこの考えを、様々な事例で詳細に分析・考察しています。






戸部良一、野中郁次郎、ほか著
『失敗の本質―日本軍の組織論的研究』
ダイヤモンド社、1984年

旧日本軍の失敗を分析しています。
現代の日本企業でもその本質は同じです。
戦略的思考が求められる戦略プロフェッショナルは、本書で指摘している問題点を十分に理解しておきたいところです。






エドガー.H.シャイン著
『組織文化とリーダーシップ―リーダーは文化をどう変革するか』
ダイヤモンド社、1989年

組織文化の考え方が体系的が非常によくまとまっている、古典的名著です。
1989年日本初版の本で、しばらく入手できなかったのですが、再販されました。






伊藤雅俊
『商いの道』
PHP文庫、2001年

イトーヨーカドー・グループ創業者が商いについて語った本。
お客様を第一に考え、毎日地道にコツコツ続ける大切さを語っています。
ボリュームは小さいですが、中身は非常に濃い本です。







阿久津聡、石田茂、共著
『ブランド戦略シナリオ―コンテクスト・ブランディング』
ダイヤモンド社、2002年

ブランドが構築されていく過程を、「コンテクスト・ブランディング」という考え方で、コンテキスト(文脈)の観点で分かり易く解説しています。
今まで、このような観点でブランドを捉えた本はありませんでした。
大変参考になります。






ルイス・V・ガースナー著
巨象も踊る』
日本経済新聞社、2002年

破滅の淵にあったIBMを立て直したガースナー。
当時、IBMに在籍してガースナー改革の中に身を置いた私にとっても、大変共感できる部分が多い本です。
経営者が書いた本としては珍しく(?)、エンターテイメントとしても楽しめます。

また、IBMの企業戦略と連携し「eビジネス」というブランドを確立していく経緯はマーケット担当者にとって大変参考になります

ちなみに、本書の英文のタイトルは"Who Says Elephants Can't Dance?"
日本語に直すと、『巨像が踊れないなんて、誰が言ったのだ?』
ガースナーらしい、茶目っ気のあるタイトルです。

サム・ウォルトン、ジョン・ヒューイ共著
『ロープライス エブリディ』
同文書院インターナショナル、1992年


ウォルマートの創業者・サム・ウォルトンによる自伝。

ディスカウントストアという巨大チェーンが、いかに生まれたか?
そして顧客ニーズを貪欲に取り込みながら、いかに成長していったか?
本書では、それらの様子が活き活きと描かれています。

流通業を理解し、価格の本質を掴む上で、大変参考になるテキストです。


   デービット A.アーカー著
『ブランド・リーダーシップ―「見えない企業資産」の構築―』
ダイヤモンド社、2000年


ちょっと読みにくいのが難点ですが、ブランドの教科書です。
ブランド・アイデンティティ等の考え方はおさえておきたいところ。






ウェブサイト
アイティメディア・エグゼクティブ 2007年4月24日
『仕事の速い上司になる「仮説思考」のススメ』


早稲田大学大学院商学研究科の内田和成教授の講演が紹介されています。
この記事の『仮説思考』を『仮説検証プロセス』と読み替えると、この記事は仮説検証で必要な勘所がまとまっています。

記事にあるように、仕事が速くなるのはビジネスマンにとって大きなメリットです。仕事を速くするだけではなく、冒頭に紹介したビジネス上の課題を解決するという観点でも、仮説検証プロセスは大きな価値を持っています。
世の中が激しく変化している現代、仮説検証プロセスは、近似解として有効です。
仮説検証プロセスを行い、PDCA(Plan - Do - Check - Act)のサイクルを回しつつ、戦略的手法を適用していくとさらに効果的です。
内田教授が「繰り返せば精度も上がる」というのは、まさにその点を指しています。

アイティメディアBusinessMedia誠 2006年10月6日
『携帯電話ビジネスのプロは、なぜソフトバンクに移ったのか──ソフトバンクモバイル松本氏に聞く(前編)』


ここで松本副社長も語っておられるように、本来価格とコストは別々に考えるべきものです。
価格競争激化への対応方法は、単純に低価格化だけではありません。付加価値を上げる方法、別セグメントにフォーカスする方法、市場から撤退する方法、など、ほかにも選択肢はあります。

このような価格競争への対応策とは関係なく、低コスト化は企業努力として常に継続して行っていく必要があります。
私たちは、両者を関連付け、場合によっては一緒にして考えがちですが、松本副社長は、両者を分けて考えていく重要性を指摘されています。
価格は戦略によって決まるもの、コスト構造は事業の土台を支えるもの、と考えべきでしょう。

NBonline 2007年5月21日
『MBA型リーダーは企業を破綻させる  米国をまねる日本企業の落とし穴』


この記事では、マギル大学経営大学院の経営学者ヘンリー・ミンツバーグ教授が、日本の経営者に対して米国経営モデルを真似る危険性と、日本企業ならではのよさを追求することの大切さを述べています。

ミンツバーグ教授は、著書「戦略サファリ」でも、世の中にある数多くのマーケティング理論を取り上げて、長所・短所や問題点を詳細に検証しています。
例えば日本では、ハーバードビジネススクールの経営学者マイケル・ポーター教授の理論は戦略論の代表として一般に捉えられていますが、同書ではポーター教授の理論は10とおりある戦略スクール(学派)のうちの1つとして位置づけられています。
つまり、万能なマーケティング理論もまた、存在しないということです。
私たちがマーケティング戦略を立てる場合にマーケティング理論に振り回されないためにも、世の中のさまざまなマーケティング理論を知り、本質を理解し、それらに惑わされることなく、役に立つ部分を活用するように心がけたいものです。

NBonline 2008年3月27日
『アップルの改革は「パソコンが欲しい人を狙わない」こと 〜日本マクドナルド 会長兼社長 原田泳幸氏(2)』


原田社長の

 「事業企画は絶対にリサーチで立てるな」
 「お客さまにリサーチして商品企画を計画しても絶対に失敗する。自分が信じるものをお客さまに提案しろ」

という言葉は、ミンツバーグ教授の箴言とも相通ずるものがあり、常に心に銘じたい言葉です。
また、この記事では、KPIを設定・管理する際の、操作主義的な怖さについても語っています。