本書は自費出版として企画され、世に生まれました。 本書がどのように作られていったかをご紹介します。

(尚、ここに掲載した内容は、ブログ「永井孝尚のMM21」に書いている内容を加筆修正したものです)

目次
#01: 今度、初めての本を出します
#02: 初出版への道は、イバラの道(1)
#03: 初出版への道は、イバラの道(2)
#04: 溜まっていくコンテンツ
#05: きっかけ
#06: テーマを決め、順調に書き始める。が....?
#07: なかなか収束しないエラー
#08: 勤務先の承認、著作物使用の承認
#09: ISBNコードの取得
#10: オルタナティブ新書
#11: とても重要な書名を考える
#12: 原稿に英知を結集する
#13: 入稿前の原稿チェックで大量の間違いが発覚!!
#14: 印刷会社への入稿、カバーデザイン、束見本、消費税の扱い
#15: アマゾンのe託販売へ登録
#16: 自費出版の道【ひとまず最終回】:本の完成&予約注文受付開始
#17: 「戦略プロフェッショナルの心得」の連載、始まりました
#18: 自費出版のための7箇条
#19: 「戦略プロフェッショナルの心得」、書店での販売決定
#20: 「印税生活」ではなく、「出版貧乏」かも?
#21: 世に戦略の本は多いが、実は戦略を定義した本はほとんどない
#22: 自費出版から1ヶ月経過、現在の状況



#01: 今度、初めての本を出します (2008/7/22)

2008年5月から7月にかけて、ブログを書けませんでした。
この2ヶ月間、本を書いていたためです。


5月下旬から、主に早朝と夜、および週末に書いてきました。7月21日に、最終原稿を印刷会社に入稿しました。

これから版下作成、校正、印刷、製本等を経て、9月上旬に出版予定です。
タイトルは

  戦略プロフェッショナルの心得
   − ビジネスの現場で、理論だけの戦略が実行できない理由 −


です。

この本、いわゆる自費出版ですが、従来の自費出版と比べると、ちょっと変わった形で世の中に出る予定です。
一種の「自費出版革命」になる可能性があるかもしれない、と思っています。

そこで、これから何回かに分けて、どのようにこの本を作ってきたかを連載形式で紹介していきたいと思います。

何が変わっているのかは、連載が進むにつれて少しずつわかってくると思います。

  「ブログで書いてきた内容を本にまとめたいけど、なかなか機会がない。」

そんなブロガーの方々、多いと思います。


私自身、そのような一人でした。

ここでご紹介していく内容が、本を出したいと考えておられる方々のご参考になれば大変うれしく思います。


それでは、よろしくお願いいたします。


#02: 初出版への道は、イバラの道(1) (2008/7/23)

実は私、以前より本を出したいと思って、色々試みてきました。

とは言っても、今回のようなビジネスの本ではなく、写真の本や写真集です。

まず、そのことを書きます。

10年以上前から個人のホームページに写真作品を掲載していたこともあり、出版社の方から「素晴らしい写真なので写真集を出版させて下さい」というお声をかけていただいたことも何回かありました。

中には、それなりに名前が通った出版社からもお声をかけていただきました。

しかし、よく話を聞いてみると、すべて「ただし当社としてもリスクがあるので初版の費用は折半でお願いします」という話。

「リスクを折半する」とは言うものの、100-200万円程度の持ち出しになります。

実は、自費出版の営業でした。

考えてみると、いくら素晴らしい写真であっても、無名のアマチュア写真家に対して、出版社が自社負担で出版に応じることはあまり考えられません。


そこで、費用折半での出版を提案することが多いようです。

厳しい出版業界としては、仕事を回しながらも、何とかしてリスクを下げたい、という苦肉の策なのでしょう。

一方でこの方法は、書店に置いていただける可能性があることを除けば、実態は自費出版と同じです。

やはり「ちゃんとした形で出版したい」との考えがあったので、この手のお話は丁重にお断り致しました。 

また、ある知り合いの作家の方にお骨折りいただき、出版社の編集の方をご紹介いただいたこともありました。アポを取っていただき、出版社まで写真のプリントを持って出かけました。

写真を一通り見ていただき、「せっかくの○○さんのご紹介だし、難しいですけど色々とアイディアがあるので、検討してみましょう」ということで、ある有名作家の小説と組み合わせた出版を提案してみます、とのご返事をいただきました。

しかしその後、こちらから何回か問合せをしましたが、ご返事がありませんでした。

この編集者の方、大変忙しい方でした。自分の手持ちの緊急案件だけで手一杯で、このような話をフォローするのは難しいのでしょうね。貴重な時間を割いて話を聞いていただいただけでありがたかったです。 

一方で、雑誌に記事を掲載する機会はいくつかいただきました。

例えばレンズ評価記事を学研の写真雑誌「CAPA」のムック本に掲載いただいたり、写真展開催のノウハウをCAPAの月刊誌に掲載いただいたこともありました。

自分の文ではありませんが、写真展を開催した際に、インタビュー記事を写真雑誌に掲載していただいたこともありました。(ちなみに、記事のリンク先には、私の15年前の写真が乗っています。若いです)

しかし、これがなかなか拡がりませんでした。

「プロフェッショナル・サンデー・フォトグラファーへ!」というメルマガで、1年間半かけて本一冊分の分量を書いたこともありました。

写真の技術面に関する本は多いのですが、これはアート的プロフェッショナル・フォトグラファーとしてのアマチュア写真家の心得を書いたもので、今まで世の中にはない内容でした。

よく、「メルマガを書いていたら本の出版の話が舞い込んだ」という話を聞きますが、このメルマガの場合は読者の方々から反響は結構あったものの、書籍化の話は来ませんでした。

他にも、パーティ等で出版社の方と知り合いになると、勇気を出して「本を出してみたいと思っているのですが」と、写真のテーマ以外にも、マーケティ ングの話や、戦略の話、ビジネススキルの話、グローバル化と日本の話等、懐に暖めている企画をお話しするのですが、なかなか実現化しません。

常にネックになったのは、まだ出版した実績がないことです。

考えてみれば当然のことで、全くネームバリューがない、海のものとも山のものとも分からない人間の本を、リスクを取って出版する必然性は、出版者側には全くありません。ビジネスとして、当然のことです。

そのようにして、時間は過ぎていきました。


#03: 初出版への道は、イバラの道(2) (2008/7/29)

今回は、共同執筆のアプローチについて書きます。

その後、オルタナティブ・ブログに参加させていただき、主にビジネス関連の話題について投稿するようになりました。

よく、ブログを書いているうちに出版の話が来た、という話を聞きますが、実際には出版の話は来ませんでした。

やはり「ブログを書くと、出版の話が舞い込む」というのは、才能がある一部の方に限った話なのでしょうか? 

そんなとき、「なぜ、新製品が売れないのか?」というエントリーを書いた際に、けんじろうさんから、「とてもためになるので、本でも出しては?」というコメントをいただきました。山口さんからも同様のコメントをいただきました。

これはやはり嬉しかったですね。

やりとりを行っているうちに、「共同出版という方法もあります」という話になりました。

確かに、オルタナティブ・ブログでは、マーケティングの専門家がたくさんいます。

  「マーケティングのテーマで、複数ブロガーで共同執筆する提案を出版社に行うと、
   もしかしたら、出版の話も通るかもしれない」


と思い、けんじろうさんはじめ、数名の方にお声を掛けさせていただきました。

たいへんありがたいことに、皆さん、賛同いただきました。

5-6名が集まり、全体の章立てとテーマ、担当するブロガーの方を仮決めし、「そろそろ開始かな」と思った頃、ある方からアドバイスをいただきました。

・人数が多いと、単なる寄せ集めになってしまう危険性あり。
・少人数に絞って、しっかりベースラインを決めるべき。

舞い上がっていた頭を、「ガーン」と殴られたような感じでした。

確かに指摘の通り、書籍のように、一つのテーマに収束させて読者にアピールするモノを作る場合、プロジェクトの人数が増えることは必ずしも有利ではありません。

「人数を絞ってテーマを決める」アプローチを取った場合、一つの編集方針が受け入れられるのかどうか?

そもそもお互いに対等であるブロガーのコミュニティで、テーマについて意思統一を図るためには、かなりの議論を行う必要があります。

例えば、オフラインで何回かブレインストーミング的なことを行った上で、方向性について腹に落ちるようにする必要があります。

なぜなら、各メンバーのクリエイティブな成果を集め、かつ、それらがお互いに相乗効果を持つようにする必要があり、このためには、各メンバーが心から納得した方針を合意した上で進める必要があるからです。

しかし、お声をかけたブロガーの皆様は、マーケティングについて非常に深い洞察をお持ちであることは間違いないのですが、みなビジネスバックグラウンドが異なる方々です。

しかも皆様、きわめて多忙です。

まず、意思統一が図れるのだろうか?

いや、そもそもきわめて多忙な方々が、オフラインで何回も会うことが可能なのだろうか?


本来、少々困難があっても進める、という考え方もあります。

しかし、本を書くだけでも大変なのに、さらにその上にある課題は山積みです。

  「この問題、どのように解決しようか?」
  「忙しいのに巻き込まれる方々も迷惑ではないか?」
  「そもそも、このようなことの調整で時間を使うのであれば、各自が自分達で
   書いた方が速いのではないか?」


と考えているうちに、時間が過ぎていき、残念ながらこの話も立ち消えになりました。


#04: 溜まっていくコンテンツ (2008/7/30)

書籍の出版について試行錯誤は続いていました。

その一方で、もともと文章を書くのは好きだったこともあり、ブログやネットで書いているコンテンツは少しずつ蓄積されていきました。

前々回にご紹介したメルマガ「プロフェッショナル・サンデー・フォトグラファーへ!」

 ・2004/1から2005/10まで約2年間かけてメルマガで配信。
 ・ちょうど書籍1冊分のボリューム。七部構成。
 ・技術論ではなく、ハイ・アマチュアを対象に、写真に関わっていく心得をまとめたもの。
 ・類似書はない。
 ・配信数に比べて、読者からの反響も大きく、かつ深い→読者の声はこちら
 ・しかし、どの程度のニーズがあるか見極められない。

ブログ「永井孝尚のMM21」

 ・元々、マーケティングについて書こうと思って始めたもの。
 ・その後、外資系企業での勤務体験に基づいて、昔から考えてきたグローバル化の
  中での日本のあり方についても書くようになった。
 
・また、ビジネス・スキル系の話も書いている。
 ・この結果、主に「マーケティング」「ビジネススキル」「グローバライゼーションと日本」
  の3テーマでコンテンツが溜まっていった。


結果的に、2007年末の時点で、写真関連で1冊分、ビジネス関連で3冊分のコンテンツが、ウェブ上に溜まっていました。

一方で、「本を出したい」と思い始めた10-15年前には自分でも若いと思っていた私も、この年2008年1月をもって40代後半です。

  「もし出版社経由の出版が無理ならば、自費出版でもよいので、何らかの形で
   自分の考えを本にまとめ、世の中で同じ悩みを持ってきた方々に対して発信していきたい」


と思うようになりました。
しかし、販売チャネルが常にネックでした。

  「売れなくても、とりあえず100部でもいいから、作っちゃおうかな?」
  「でも100万円くらいはかかるかなぁ。元手がなぁ」

とも考えはじめましたが、きっかけが得られず、なかなかふんぎりがつきません。

そうしているうちに、2008年を迎えました。


#05: きっかけ (2008/7/31)

2008年になり、「本をどうやって自費出版するかなぁ」とぼんやり考え始めたある日のこと。

きょこさんのブログ「ベストセラーは自費出版からスタートすることもあるのですよね」を読んで、アマゾンのe託販売サービスを知りました。

アマゾンが販売委託、在庫管理、配送管理まで全て面倒を見てくれて、定価の60%が収入になる、というシステムです。

販売と配送で一番困っていたので、

  「もしかしたら、これで自費出版で一番困っていた問題を解決できるのではないか?」

と、目の前がちょっとだけ開けた感じがしました。

その直後の5月、印刷業を営んでいる知人の会社に遊びに行きました。

オフィスで世間話をしているうちに、知人の友人の方がこの会社から様々な本を自費出版していることを知りました。コストも思ったよりも安いものでした。

頭の中で、両者が結びつきました。

  なんのことはない、何も書店に置く必要なんて全くないのだ。
  自分でとりあえず本を印刷・製本し、それをアマゾンで売ればいいのではないか。

そして、気がついたら、「本を出そう」と気持ちが固まっていました。


#06: テーマを決め、順調に書き始める。が....? (2008/8/5)

本を自費出版する方法は分かりました。

次に、どのような本を出すのか、を決める必要がありました。

写真の本でしたら、既に本にまとめることを念頭に章立てを考えてメルマガで書いてきましたし、章立ても構造化されているので、すぐに出版可能です。

ということで、当初は写真の本を出すことを考えていました。


しかし1週間ほど時間をかけて考えているうちに、単にメルマガで出した内容をそのまま書籍にまとめる、というのは、あまりクリエイティブな作業ではないように思いました。

一方で、本業のマーケティングについてはブログで散発的に書いているだけで、まだ分かりやすい形でまとめていません。

ブログでは、企業の現場で実際にビジネスに関わっている立場で考えたマーケティング戦略について書いています。

これを戦略論と関連づけて構造化すると、今までにない、新しいタイプのマーケティング戦略の本が出来るのではないか、と考えました。

実際、ビジネスの場で、戦略をしっかり立てて、それを実践するのは非常に困難です。

さらに困難なのはそれを仮説検証して進化させていくことです。

これらは、実際に仕事を通じて肌で学んできました。

この経験を本にまとめると、同じ課題に突き当たって頑張っている方々にとって、少しでも参考になるのではないか、と思いました。


ある程度時間をかけて、自分の本心に問うてみましたが、やはり現時点で自分が本当に出したいのは、マーケティング戦略の本です。


そこで、今回初めて出す本は、ブログで書いてきた内容をベースに、マーケティング戦略をテーマに書くこととし、6月はじめから書き始めました。


最初に章立てを決めました。

この章立ては割とすんなりと決まりました。

大きく分けると4つの部分に分かれます。

■戦略策定の部分:
市場・顧客理解と、戦略構築の章から構成されます


■戦略実践の部分:
いわゆるマーケティングの4Pと言われる、「製品開発」「チャネル開発」「価格付け」「プロモーション」の章から構成されます


■仮説検証の部分:
戦略策定と実践を結びつける部分で、PDCAを回す部分です


■キャリアプランの部分:
プロフェッショナルとしてキャリアプランをどのように考えるかを述べた部分です



この基本構成は最後まで変わりませんでした。(最終的に、校正時点でアドバイスをいただき、「キャリアプラン」の前に「戦略の定義」の章を加えました)

この章立てに則って、ブログから材料を切り出すことになります。

マーケティングのテーマに関するブログのエントリーをテキストデータに落とし、エントリー毎に部品化し、Wordの一つの節とし、目次を作り、目次上の章のタイトルの流れをチェックしながらストーリーの妥当性を検証しました。

おおまかに流れを作った上で、足りない部分と重複する部分を見極め、場合によっては全体の構成の中で足りない部分は書き足し、重複する部分は削除し、作っていきました。

自分自身で「このメッセージを世の中に出したい」という明確な目的意識があり、かつ、既にブログのエントリーがあることで生産性は大変高く、作業はサクサク進みました。

  「思ったよりも、ずっと早く簡単にできそうだ。7月には出せるかも」

....と思いました。

が、実は....。


#07: なかなか収束しないエラー (2008/8/12)

書き始めの当初は、作業はサクサク進み、

  「思ったよりも、ずっと早く簡単にできそうだ」

....と思いました。

実際、5月末から作業を始めて、最初のドラフトは10日後にできあがりました。

全体の構成の中で、足りない箇所もいくつかありましたので、それらの部分については新たに書き起こしました。

しかしその中には、実際に読者にどの程度受けるのかがよくわからないものもありました。


ブログに書いているものであれば、ブログのコメントやはてブ等でどの程度読者に受けるのかがある程度予測することができます。しかし、新規書き下ろしとなると、そのようなチェックができません。


そこで、新規に書き下ろした文章のうち、読者にどの程度受けるかどうか分からない文章については、ブログに書いて反応を見てみることにしました。

例えば、このエントリーは、そのようにして書いたモノです。幸い、ブックマークされ、ポジティブなコメントが付いていたので、意見を反映して修正の上、採用しました。

全体のドラフトができ、改めて読み返してみました。

  「ううむ、これではまずい」

本としての体裁を全くなしていないことがわかりました。

まず、2年間かけてブログにバラバラに書いた文章を集めてきたため、整合性が取れていません。


例えば、ロジックの整合性。

考え方はそれなりに首尾一貫して書かかれているのですが、本としてまとめてみると各所で書いている論理が矛盾している箇所が目につきます。

また、用語の整合性も取れていません。同じ用語を様々な言い方で書いています。

パソコンの画面では気がつかなかったこのような問題も、印刷して紙でみると、よくわかります。

  パソコンの画面上で一通り書き上げて、論理構成を見直す

  →目次を作成して頭から流れをチェックする
  →印刷して、再度確認する

これを何回も何回も繰り返しても、見るたびにそれまで気づかなかった間違いや不整合が見つかります。

新書にして240ページ程度の量ですが、この程度のボリュームでもなかなか収束しません。

最終的に、全体のロジックレベルでの大きな問題となるエラーがなくなるまでさらに2週間、大きな間違いが一通りなくなるまでさらに2-3週間、誤字脱字が収束するまでさらに2-3週間を要しました。

一気に書き下ろす場合とは異なり、ブログから本を作る場合ならではの問題かもしれません。

具体的な誤字・脱字・間違いの例は、後ほど校正の様子をご紹介する際にご説明します。


#08: 勤務先の承認、著作物使用の承認 (2008/8/14)

私は日本IBMに勤務している会社員ですので、主な生計は勤務先の給与で立てています

今回、個人で自費出版するとは言え、勤務先の名前を出した上で本を出します。

  本書に掲載された内容は筆者である永井孝尚個人の見解であり、
  必ずしも筆者の勤務先であるIBMの立場、戦略、意見を代表する
  ものではありません。

という一文を本の冒頭に入れていますし、実際、本の内容は私の個人的な見解をまとめたものです。

しかし、読者の方々は、「日本IBM社員の永井が書いた本」と思って本を読まれることになります。

会社のブランド・マネージメントという観点でも、勤務先の会社が本の内容が問題がないかをチェックすることが必要になります。

また、今回は自費出版の販売に伴い収入が入ります。社員を雇用する会社として、社員が外部から収入を得ることに対して、問題がないことも併せて確認する必要があります。

例えば競合他社等、勤務先と利害が相反する団体から収入を受け取るのは問題があります。利益相反になるからです。

従って、

  1.出版する書籍が、勤務先の会社の名前を出しても問題がない内容であること
  2.受け取る収入が、勤務先と利益相反にならないこと

を確認することが必要になります。

今回、「さすがIBM」と思ったのは、このような承認プロセスが社内にちゃんと整備されているということです。

詳細は社内内部プロセスに関わる話なので割愛させていただきますが、2週間ほどかけて勤務先の承認を得ました。 


一方で、本の中では、書籍・雑誌・新聞などから何カ所か転載しています。
そこで著作物利用の許諾も得ました。

まず、本のドラフトをチェックして一覧表を作成しました。このリストには、著者名、出版社名(または新聞社名)、出版日、転載内容等をまとめました。

この結果、合計7カ所から許諾を得る必要があることがわかりました。

この7つの書籍を出版している出版社・新聞社に対して、それぞれ個別にメールやFax、電話でコンタクトしました。

全ての出版社・新聞社では、著作物利用の承認プロセスが整備されています。

必要事項を記入し、書籍のドラフトを添付して送ると、数日で承認されました。

新聞社への寄稿記事の場合、事前にその記事を書いた著者の許諾が必要になります。そこで著者の大学の先生や会社の役員の方に個別にメールを送って事前承認をいただき、その承認内容を添付して新聞社の承認を得ました。

一つ問題があったのは、新聞社の承認を得る際に、新聞記事のコピーを添付する必要がある場合があったことです。

私の場合、ブログに記事を書くと、その記事はそのまま廃棄していましたので、手元には残っていません。

このような場合は、新聞社に連絡して、記事のコピーを有償で購入する必要があります。

結構高い料金であり、また、郵送されるまで1週間程度かかるので、将来ブログに書いた内容を出版したいと考えている人は、転載記事のオリジナルは全て手元に置いておくとよいかもしれません。

一通りの承認を完了するのには、3-4週間を要しました。


勤務先の承認も、著作物利用の承認も、時間がかかります。

出版を考えておられる方は、本のドラフトが完成した時点で、できる限り早めに必要な承認処理を始めておくことが望ましいと思います。


#09: ISBNコードの取得 (2008/8/15)

今回、自費出版で作る本は、アマゾンのe託販売で販売します。

このe託販売で販売するためには、ISBNコードを取得する必要があります。

ISBNコードとは、国際標準図書番号(International Standard Book Number)という意味で、出版物の発行国、出版社、書名が個別に特定できるように割り振った番号です。

よく本を買うと、本の表紙に印刷されているあの番号です。アマゾンでは、こちらに詳しい説明が掲載されています。

ISBNコードを入手できれば、出版物を出版物の流通システムの上に乗せることができます。


このコード、実は個人でも取得できます。

「日本図書コード(ISBN)と書籍JANコード取得のご案内」に取得方法が掲載されています。

「出版者記号は出版者(発行所)だけが取得できます。」と説明されていますが、「出版者」であって、「出版社」ではないところがミソです。

今回は私が出版者となって自費出版するので、私自身が「出版者」として申請することになります。

また、「出版者がご自身で申請してください。印刷会社・編集代行会社など代理人(発行所と異なる方)は申請できません。」とガイドされている通り、自分自身で申請することになります。(他者に委託できません)

7桁の出版者記号を取得するためには、登録料15,750円と国際本部分担金2,100円の合計17,850円が必要になります。これで10個の出版記号(つまり10冊分の書籍の出版記号)を入手できます。

申請はとても簡単です。ウェブフォームに必要事項を記入して印刷し、郵便振込で振り込んだ17,850円の払込金受領証を糊付けし、郵送するだけです。

ホームページでは3週間かかると書いてありましたが、実際には2週間半で「日本図書コード(文字表現とバーコード表現)実施の手引き」というガイドと、「ISBN出版記号のお知らせ」が届きました。

このガイドに従って、自分で書籍に与えられたコードを割り振ることになります。

私は978-4-9904323-0-0というコードを今回作成する本に使用することにしました。


#10: オルタナティブ新書 (2008/8/16)

自費出版の形もだいぶ見えてきたある日。

有楽町で、オルタナティブ・ブロガーが集まる毎月恒例のブロガーズ会議が行われました。

中華料理屋で行われた二次会には、ITmediaの方々やオルタナブロガーがいつも通り多数参加しました。

今回、ブログで書いた内容を本にまとめるということで、何名かのブロガーにこの自費出版の話をしました。

ITmediaエンタープライズ編集長の浅井さんにも、「今度新書版で、オルタナティブ・ブログに書いている内容を自費出版しますので、よろしくお願いします」とお話ししました。

浅井さんと企画している内容をいろいろとお話ししているうちに、「それならせっかくだから、『オルタナティブ新書』という形でシリーズにしましょう」という話に発展しました。

   「オルタナティブ新書」

という語感が何となくいい響きでしたし、オルタナティブ・ブログに書いてきた内容を書籍にまとめる、という一つの道筋をつけられる可能性を感じました。

この後、「オルタナティブ新書」のアイディアを受けて、オルタナティブ・ブログ運営事務局のばんちょ〜(鈴木麻紀さん)が社内を奔走し、実際にITmediaさんの中で企画をとりまとめていただきました。

現時点では、「オルタナティブ新書」は、

 ・オルタナティブ・ブロガーの自費出版。
 ・発行主体はブロガー。ブロガーが自己責任を持って進める
 ・カバーのデザインはITmediaさんが行う
 ・また、ITmediaさんが記事で紹介していただく

という形で進めることになりました。今後はさらに進化していく可能性もあります。

個人が独力で自費出版すると、ブランディングやプロモーションの点で限界があるので、カバーのデザイン支援やメディアでの紹介は大変ありがたいことです。

これも、浅井さんの「オルタナティブ新書」という言葉がスタートラインでした。

このようなブロガーのアイディアを、その場で「オルタナティブ新書」というシンプルなコンセプトにまとめるあたりは、さすがに浅井さんと思いました。

企画を考える上では、ネーミングが企画のコンセプトを明確に表現していることが重要であり、そのネーミングでチームが動いていくことを実感した次第です。

ブロガー主体で、ブログから出版という新しい道をパターン化できる可能性が出てきました。


#11: とても重要な書名を考える (2008/8/19)

商品名一つで売り上げが大きく変わる事例が世の中には多数あることからも分かるように、商品にとってネーミングはきわめて大切です。

例えば、皆さんご存じの抗菌防臭ソックス「通勤快足」。

最初は「フレッシュライフ」という商品名でしたが、商品名を変えたところ売上が9000万円から8億円にジャンプしたそうです。(詳しくはこちらをご覧ください)

同様に、本でもタイトルはとても大切です。

ということで、タイトルを考えました。

最初は、最近のベストセラーに多いタイトル「なぜxxxxxなのか?」に倣って、

  なぜ、マーケティング理論だけでは、戦略は立てられないのか?
  − 企業の現場における、戦略プロフェッショナルの仕事 −

としてみました。

この本で書こうとしている内容を表現していますし、当初は「これでOK」と思っておりました。

原稿を周りの何名かに読んでいただき、好感触もいただきました。

しかし、なぜか自分の中に割り切れない感覚があり、色々と考えた結果、その理由が分かりました。

  「このタイトルでは、結局、『マーケティング理論』という単語に
  興味ある人しか反応しない」

「マーケティング理論」という単語に反応するのは、恐らくマーケティング理論に接したことがある人達だけです。

そして、世の中全体では、そのような人達は必ずしも多くはありません。

例えば、現場の第一線でセールスとして活躍し続けてきた人達の過半数にとって、「マーケティング理論」という言葉はどこか遠い世界の話に聞こえてしまい、あまり興味をひかないのではないでしょうか?

世の中に星の数ほどもある本の中で注意を引くためには、ターゲットとなるお客様が気になるキーワードが入っている必要があります。

今回の本は、マーケティング担当者だけでなく、企業やビジネスで戦略に関わっている全ての人達を対象としています。

先のセールスの例のように、このような人達は「マーケティング理論」という単語に必ずしも反応はしないはずです。したがって、このタイトルではあまり売れない可能性が考えられます。

しかし、実際には本書のコンテンツを考えると、この本で書かれている方法論を活かすことで、このような人達にとってもビジネスに大きな価値を生むはずです。

その後、いくつかのタイトル候補を考えた結果、最終的には下記のタイトルにしました。

  戦略プロフェッショナルの心得
  −ビジネスの現場で、理論だけの戦略が実行できない理由

基本的には、当初考えたタイトルと言っていることは同じですが、より広いターゲットの人達のアンテナに止まるように考慮しました。

もちろん、このタイトルはあくまで仮説ですので、実際の成果を見た上で、必要であれば将来変更することも検討したいと考えています。



#12: 原稿に英知を結集する (2008/8/20)


書名もほぼ決まり、方向性が見えた頃、当初は間違いだらけだった本のコンテンツも、何とか他人に見せられるレベルに達しました。

そこで、何名かの方々にドラフトを見ていただき、コメントをいただきました。

全体的に、好意的なコメントを多くいただきました。

Aさん
すばらしい内容。理論だけでなくアンテナを張り巡らさせた選ばれた情報からの複眼的なもののとらえ方がとても参考になる。

Bさん
新たな視点を取り入れた内容になっている。入門書ではなく実践のためのヒントがちりばめられている。プランニングサイクルに沿った説明として流れと、読む気をそそる各章のタイトルが良い。いくつか新しい観点を加えるとよいのでは。(具体的な指摘をいただき、反映しました)

Cさん
この本は、読者を獲得できると思う。「実践から生まれた本である」という印象づけが、恐らくカギになる。(マーケティングプロモーションに関するアドバイスをいただき、プロモーションプランに加えました)

Dさん
すごく示唆に富んだ文章。事例が多いのもイメージわきやすい。ただ、いろいろな要素があり、結構 頭が一杯になる面も。Wordでなく本で読むと違うかも。「マーケティング理論」という単語が入っているタイトルは違和感あり。(→この意見でタイトルを 変えました)好き勝手に書きましたが、きっと薔薇色のコメント以外も期待されてのことと思いましたので。

Eさん
一気に読んだ。Very nice。どこかで過去に聞いたか見たかもしれないが、現場力で横串にわかりやすく、すぐ利用したい内容が羅列されているのがポイント。

Fさん
立派な著作。(1)内容が豊富、新たな知識やヒントがある (2)タテにつながっている(3)読みやすい。 堂々たるハードカバーになる。永井さんなりの経営戦略やマーケテイング戦略の「戦略」の定義があればよ い。(→このコメントで、「戦略の定義」の章を追加しました。また他にも的を得たコメントをいただき、反映しました) 早く発売してください。



上記は皆さんからいただいたコメントを大幅に簡略化したものです。

本に目を通していただければ、それなりに価値を感じていただけるのでは、という感触を掴むことができました。

上記に加えて、皆様からは親身で細かなアドバイスをいただき、できる限り原稿に反映していきました。

「英知を結集する」というのは、まさにこのようなことを言うのでしょうね。

皆さんに見ていただき、かなり本の内容もレベルアップしたと思います。

もし本を書くことを考えておられる方がいましたら、是非、身近の方々に意見をお聞きになることをお勧めします。



#13: 入稿前の原稿チェックで大量の間違いが発覚!! (2008/8/22)

ここまでの作業で、原稿でたくさんの間違いを発見し、修正してきました。

「ほぼ原稿も完成かな」と思った段階で、ITmediaエンタープライズ編集長の浅井さんオルタナティブ・ブログ運営事務局の鈴木麻紀さん(ばんちょ〜)に原稿を見ていただきました。

さすがに、編集のプロはすごいですね。

出てくる出てくる。

たくさんの間違いを見つけていただきました。

1.使っている単語が統一していない件

・「売り上げ」「売上げ」「売上」→「売り上げ」
・「問い合わせ」「問い合せ」→「問い合わせ」
・「等」「など」→「など」


2.用語の修正の件

・「人達」→「人たち」
・「様々」→「さまざま」
・「関わる」→「かかわる」
・「尚、...」→「なお、...」
・「但し」→「ただし」
・「辿り着き」→「たどり着き」
・「囚われる」→「とらわれる」
・「...する訳では」→「...するわけでは」
・「欲しい」→「ほしい」
・「一通り」→「ひと通り」
・「他」→「ほか」
・「筈」→「はず」
・「全て」→「すべて」
・「一旦」→「いったん」
・「よい」→「良い」
・「わからない」→「分からない」
・「時間がかかります」→「時間が掛かります」
・「知りえない」→「知り得ない」
・「数ヶ月」→「数カ月」

また、原稿では、普段の仕事の習性から「お客様」という言葉を使用していましたが、読者からみると違和感があるとの指摘をいただき、すべて「顧客」に修正しました。


3.表記の統一の件

・半角と全角のゆれ:?と?など
・著者の引用方法。「さん」つけだったり、「マイケル・ポーター」というように呼び捨てだったり。敬称を統一しました。


4.中黒の取り扱いの件

・「バリュー・プロポジション」→「バリュープロポジション」
・「ライフ・サイクル」→「ライフサイクル」

基本的に、3つ以内の単語は・削除がよいようです。


5.明らかな誤字が残っている件

・「(キャズムを)超える」→「(キャズムを)越える」
・「プレーヤー」→「プレイヤー」
・「実施の段階で中座する」→「実施の段階で頓挫する」
など


6.私の文章の癖の件

・接続詞として「従って」という言葉を多様していました。「本来、接続詞がなくとも意味が通じるように文章を組み立てるべき」というご指摘をいただきました。

・強調する意味で「非常に」という言葉も多用していましたが、ほとんどの場合は不要でした。

蛇足ですが、「従って」と「非常に」という言葉が入った自分の文章を改めて見てみると、少し頭が悪そうに見えてしまいました。(他にもいろいろな癖が分かりました)

従って、非常にかっこ悪いので削除しました。
(ううむ、やっぱりかっこ悪い文章ですね)


7.その他

・「マイケル・ポーター」とか「ヘンリー・ミンツバーグ」などの名前がいきなり出てくるのは読者にとって分かりづらい、とのご指摘をいただき、「○○大学の」「経営学の」等の説明を加えました。

・「各章にまとめを入れた方がよいのでは」との指摘をいただき、追加しました。
 



おかげさまで、「素人の手作り感」が強かった本も、それなりの本に近づいてきたように思います。(浅井さん、鈴木さん、感謝感謝です!)
 

今回の本では、ドラフトが出来上がってから入稿するまでに、原稿チェック&修正で1ヶ月半かかりました。

自分の経験では、原稿をチェックする際には、「内容の見直し」と「表記の誤り」を分けて考える必要がありそうです。
 

内容についてはワープロ上で徹底的に詰めておくことが必要です。

なぜなら、印刷原稿の校正段階では、内容の校正を行うのは非常に困難だからです。

例えば、章立てを変えて構成やロジックを変えるのは、ワープロ上では比較的簡単にできます。しかし、印刷原稿では指示と結果の再確認がきわめて難しくなります。

そのためには、書き始める段階で全体の構造をあらかじめデザインしておいて、全体の構造を常に把握しながら、適宜修正していくことが必要なのではないかと思います。
 

内容の大きな修正がなくなった段階で、最後の仕上げとして表記のエラーを確認することになります。

私の場合、最初の段階で表記の誤りはほとんど意識できていませんでした。

原稿を書く段階である程度意識していれば、上記で挙げたエラーはかなり減らせたと思います。

カナ漢字変換ソフトでエラーが発生するケースもあるので、必要であれば精度が高いカナ漢字変換ソフトを事前に導入しておくことも必要でしょう。

また、できる限り入稿前にエラーは全滅させておきたいところです。

ワープロ原稿の段階であれば、同じパターンの間違いであっても、検索して順次修正するのは比較的容易です。

しかし印刷原稿の校正段階になると、修正依頼は全て筆記することが必要で、かつ、次の校正で修正されているか再確認する必要があり、とても難しくなります。
 

いずれにしても、入稿前の原稿確認はできる限り徹底して行うべきであり、その際には、上記のような日本語の用法には注意したいところです。

そして、そのためにも、出来る限り大勢に見てもらった方がよいと思います。

「オープンソース4部作」で有名なエリック・レイモンドは、著書「伽藍とバザール」の中で、

  「目玉の数さえ十分あれば、どんなバグも深刻ではない」

と書きました。

書籍の品質も、同様にチェックしていただける人の数が多ければ多いほど、よい本になるのだ、と実感しました。



#14: 自費出版の道#14: 印刷会社への入稿、カバーデザイン、束見本、消費税の扱い (2008/8/25)

原稿が完成し、印刷会社に入稿しました。

Wordファイルの送付で入稿、打合せはメールでやりとりし、校正はPDFファイルと印刷した紙の郵送のやりとりで進めました。

今回は新書版で縦書きになりますので、1ページあたりの文字数・行数や、数字の表記方法等、色々と細かい点を取り決める必要があります。

まず、縦書きにあわせて数字は漢字表記に変更しました。また、全体の体裁はちくま書房「ウェブ進化論」にあわせることにしました。

入校後、数日で初校がPDFファイルで送付されてきました。印刷して週末にチェックしました。

やはり本のスタイルになると読みやすいですね。

同時に、ワープロ原稿では分からなかった部分のアラや、横書きを縦書きにしたことによる間違いも目に付きました。

チェックしていくうちに、入稿段階で見逃していた原稿の間違いにも気付きます。

初校を2回読み返し、修正箇所を赤字でチェックし、印刷会社に返送しました。

これでかなり問題箇所が潰れただろう、と思っていたら、第2校でもかなり多くの間違いを発見しました。再度赤字でチェックを入れます。

第3校でも間違いが見つかりました。しかし間違い箇所はかなり減りました。

第4校の最終チェックでOKを出し、印刷工程に回しました。

一方で、書籍のカバーのデザインも必要です。

今回は「オルタナティブ新書」として、ITmedia編集部でデザインをしていただくことになりました。

簡単な打合せをした上で、ITmedia編集部の大田さんにデザインをしていただき、PDFファイルでチェックしていきます。

『「メジャー感」のあるデザイン』と大田さんがおっしゃる通り、オルタナティブブログのロゴと親和性の高いアイコンのデザインと相まって、いい感じです。

カバーと全体のページ数が確定した時点で、束見本のチェックになりました。

実際に本の印刷で使用する紙を使い、カバーも付けていますが、各ページは白紙になっています。

いよいよ本が出るのだ、とちょっと緊張します。


ところで、カバーの校正で気づいたことがありました。

当初は、本書は1000円以内で買えるように、税込み価格980円を考えていました。

しかし、本は基本的に税別価格表示で、しかもカバーに価格を印刷するのが慣習のようです。

そして、書店で何冊かチェックしたところ、税金計算の際の小数点以下は切り捨てのようです。

そこで、価格を933円に変更しました。税込みだと979円になります。

尚、この消費税の扱いですが、売上1000万円を超えたら税務署に納入義務が生じます。

つまり、私の場合は年間1万冊以上売れると消費税の納税義務が生まれることになります。

初めての本が、しかも自費出版で、年間1万冊売れるというのは凄いことで、もしそうなれば大変うれしいことですが、恐らく私に消費税納税義務が生じることはなさそうです。

では、売上1000万円以下の場合に、お客さんからいただいた分の売上にかかる消費税はまるまる取れてしまうのでしょうか?

ちょっと気になって調べたところ、Wikipediaに説明がありました。

実際には、仕入れ時に消費税がかかっているため、お客様から消費税をいただく必要がある、という考え方のようです。

例えば、税別で100万円分の売上を受け取り、お客様から消費税を5万円(5%分)いただいたとします。

しかし、この売上を立てるのに必要な外部への支払いが税別で90万円発生していたとすれば、既に消費税を4万5千円払っています。お客様からいただいた消費税相当額5万円の中からこれに充当します。

従って、私の段階で発生する消費税相当額は、売上100万円から支払い90万円を差し引いた付加価値分10万円に対する5000円になり、私が消費税の納税義務を負うのはこの部分ということのようです。

消費税は、商品が流れる「バリューチェーン」の各段階で、付加価値が発生するたびに順繰りに支払っている、ということなのですね。

このような仕組みは、自営業や経営者の方々にとって自明のことだと思いますが、会社員をやっているとなかなか理解する機会がありません。

今回の自費出版を通じて、色々と勉強になります。



#15: アマゾンe託販売に登録 (2008/8/26)

今回の自費出版の本は、アマゾンe託販売を使っての販売になります。

そこで、アマゾンe託販売に登録が必要になります。

登録は「ユーザー登録」と「商品登録」の2ステップになります。(詳しくはこちらに説明があります)

「ユーザー登録」は審査が行われる、とのことでしたが、非常にスムーズに登録が完了しました。

商品登録は、ISBNコード、書籍タイトル、出版社(今回は私)、出版年月日、著者、価格、内容紹介、著者プロフィール、等、アマゾンで通常表示される内容と同じ情報を登録することになります。

アマゾンに情報を掲載する際に、内容がチェックされるようで、アップしてもすぐにその場で確認、という訳にはいきませんので、ちょっと使いづらい面もあります。しかし、非常にアクセスが大きいアマゾンのようなメディアでは必要なことですね。
商品の在庫状況、発注状況、販売状況は、インターネットで逐次確認可能です。アフィリエイトプログラムを使ったことがある方であれば、全く問題なく使えます。
 

アマゾン側は、一定期間の商品の注文状況をチェックし、数週間程度の在庫をe託販売を行っている担当者(=私)に発注し、この発注に基づき私が都度商品をアマゾンの配送センターに出荷する、という作業になります。

本を印刷会社から直接アマゾンの配送センターに送れれば大変便利なのですが、アマゾン側で過剰在庫を抱えなくて済むような仕組みができています。

ということで、今回は2,000冊を印刷するのですが、この2,000冊はいったん私の家に在庫として置いていくことになります。

新書2,000冊を家に置くことは当初想定していませんでした。

新書2,000冊、そもそも果たして我が家に収まるのでしょうか?

どの程度のスペースを取るか計算したところ、計算上は、普通の段ボール箱2個を横に並べて、縦に積むと190Cmになる高さになることが分かりました。

私の家で本棚と古いパソコンが置いてある部屋があるのですが、この古いパソコンを撤去し、パソコンラックを処分すればなんとかできそうです。

ただ、10,000冊の在庫となると、この5倍の量になるので、自宅での在庫管理はちょっと難しそうです。数千冊が限界ということですね。
 


まもなく、この2,000冊が我が家に到着する予定です。

ちょっと楽しみでワクワクしています。


#16: 自費出版の道【ひとまず最終回】:本の完成&予約注文受付開始 (2008/9/1)

先週、自宅に本が届きました。

いい感じの仕上がりです。

20冊ずつわら半紙に丁寧に梱包されたブロックが全部で100個。合計2,000冊。

今回改めて分かりましたが、本というのは傷つきやすいのですね。ちょっと間違えると角が曲がったりして売り物にならなくなります。丁寧な梱包は、大切です。

今回の本はスペースを取らないように小さい新書版にしたこともあって、この本のためにスペースを空けた部屋に余裕で入りました。ほぼ予想通りの分量でした。

ただ、これが5,000冊だったり、10,000冊だったりすると厳しいかもしれません。

翌日から、この本を出すにあたりお世話になった方々に配り始めました。

   「え、もう出来たの?」

という反応を多くいただきました。
 

この本、自費出版のため、アマゾンのみで販売しています。

発売日はちょっと先の9月19日(金)ですが、実は既にアマゾンで予約注文の受付を開始しています。

こちらから注文できます。

また、この本は書店で販売しておらず、買う前に実物を確認できないため、ネット上でどのような本かが分かるようにする必要がありました。

そこで、この本の紹介のために、www.takahisanagai.comというサイトも新たに作りました。

このサイトでは、本の目次、本の「はじめに」の全文、読者の声、この本ができるまでの話(当ブログ「自費出版の道」からの引用)、本で十分に紹介できなかった参考文献の紹介、等、この本に関することは一通り分かるようにしています。

9月中旬には、当サイトで本の一部もご覧いただけるようにする予定です。
 

思えば5月中旬に本を書こうと思い始めてから、本業の仕事や、週末の合唱団の活動や、演奏会の準備の傍ら、わずか3ヶ月間半でここまで来ることができたのは、これまでのブログで書いてきた蓄積があったからであると思います。

ここまで、ブログでのコンテンツの蓄積と皆様からのフィードバック、編集段階のやりとり、アマゾンでの販売、等、全てインターネットを中心に進めてきました。

言い換えれば、インターネットなくして、この本は生まれ得ませんでした。

インターネットというものは、人のつながりそのものである、ということもこの本の出版を通じて改めて実感しました。

これからも新しい本にチャレンジしたいと思います。
 

16回の連載にお付き合い下さり、ありがとうございました。

今後も、この連載では書かなかった本の内容についても折を見てご紹介していきたいと思います。

引き続きよろしくお願いします。


#17: 「戦略プロフェッショナルの心得」の連載、始まりました (2008/9/18)

今月出版した「戦略プロフェッショナルの心得」から抜粋した記事の連載が、本日からITmediaエンタープライズで始まりました。

7回シリーズの連載で、第一回目は

   「差別化」に潜む落とし穴

です。

本書のエッセンスをまとめていますので、ご興味をいただいている方は、ご一読いただければと思います。



#18: 自費出版のための7箇条 (2008/9/22)

今回の自費出版での経験を通じて、自費出版で必要と感じたことをまとめてみます。

全部で7つで、個人的な独断で順位付けしてみました。
7位から順に、1位まで紹介します。

■第7位:本の在庫をストックする部屋のスペースを確保する

これ、実は結構大事です。

今回、初版で2000冊を印刷し、全て家で在庫管理していますが、比較的小さな新書であっても、2000冊というのは結構なボリュームです。

ちなみに、新書2000冊がどの程度の量かというと、横に段ボールを二個並べて積み上げて2m近くの高さになります。より大きな単行本の場合はさらに大きなスペースが必要になります。

ということで、私は自費出版の作業を進めている最中に、この在庫スペースを確保しなければいけないということに途中で気づき、デスクトップPCを処分し、PC用机を廃棄して、スペースを確保しました。

「自費出版した。本が沢山家にやって来た。でも、家に置けない。どうしよう」

ということがないようにしたいものです。
 

■第6位:勤務先の承認を得る

「面倒くさいから、会社に黙っておこうっと」

....ううむ、この方法、お勧めしません。

勤務先に黙って出版すると、色々な不都合が起こる可能性があります。

例えば、著作権の問題、出版収入が勤務先と利益相反している可能性、書いている内容が勤務先のブランド価値を毀損する可能性、等々です。

自分の判断が妥当かどうか、という問題ではなく、客観的な勤務先の第三者の判断を入れることがとても大切です。

のちのち自分に全ての問題が降りかかってきます。

「面倒くさい」と思うかもしれませんが、自分を守るためにも、そして勤務先の仲間に不要な迷惑をかけないためにも、勤務先のしかるべき部門に問い合せて確認することをお勧めします。
 

■第5位:早めに転載許可を取る

本の中で他の本や雑誌・新聞の内容を転載する場合、転載承認依頼が必要になります。

出版社、新聞社に個別に問い合せて、承認を獲得することになります。

ほとんどの会社では、標準プロセスが既にあるので、申請すればほぼ数日で承認が完了します。

場合によっては本文書き直しの可能性もあるので、転載許可は出来るだけ前倒しで完了させるとよいでしょう。
 

■第4位:本を出すと宣言し、出来るだけ多くの人達に見ていただく

「伽藍とバザール」を書いたオープンソースソフトのカリスマ的人物、エリック・レイモンド氏は、「目玉の数さえ十分あれば、どんなバグも深刻ではない」 と言いました。

これは本でも全く同様に当てはまります。

出来る限り多くの方々に原稿をチェックいただくことで、誤字脱字の類はもちろん、ロジックの間違いや、よりよい本にするためのアドバイスを得られます。

特に専任の編集者がいない自費出版の場合、なおさらです。

できるだけ沢山の人に見ていただくことをお勧めします。
 

■第3位:ワープロ画面上で徹底的に誤字や間違いをたたく

本を書いてエラーをチェックしていると、何回見直しても、不思議とその前には気がつかなかった間違いが見つかります。

なかなか収束しないのですが、時間をかけて修正していくうちに、必ずエラーが減ってきて収束するタイミングがやって来ます。

一旦印刷の校正段階に入ると、エラーを修正して修正を確認するのは、極めて面倒な作業になります。

大切なことは、この段階までワープロ画面上で徹底的に修正を続けることです。
 
■第2位:マスタースケジュールを立てる

「本を作る」と宣言して、しばらくはこんな感じでした。

5月下旬頃の会話
「いつできますか?」
「まぁ、7月はじめくらいには」

6月中旬頃の会話
「いつできますか?」
「ううむ、なんとか7月中に仕上げたいけど、8月かなぁ?」

6月下旬の会話
「いつごろできますか」
「ちょっと7月中は無理っぽいので、8月になりそうですねぇ」
「………。」(__;)

...ということで、仕事で普通に行っているプロジェクト管理は、自費出版でも必要です。

方法は何でもよいのですが、目標とする完成日までに順番に何を行うべきなのかを書き出して、関係者と合意し、一旦合意したスケジュールは出来る限り守ることが重要です。

いったんしっかりとしたスケジュールを立てれば、あとはただひたすら愚直に出版プロジェクトを進めるだけです。
 

■第1位:FEPをATOKに変える

やっぱり、生産性と品質を上げる決め手はこれでしょう。

ということで、第1位にさせていただきました。

章立てを作ったりするために、原稿をWordで書く人は多いと思います。

ここで問題になるのはIMEのカナ漢字変換の精度の低さです。

低いだけならちゃんと変換すればよいのですが、Wordで使うと正しく変換済の文字列を変な変換に後から置き換えてしまう場合があります。

このエラー潰し、結構時間を使いました。

私の場合は、カナ漢字変換をATOKに変えたら、この問題がほとんどなくなりました。普段パソコンを使っているときも変なストレスを感じることがほとんどなくなり、精神衛生上も快適です。

ジャストさん、もっとATOKを宣伝するといいのに、と思うのは、私だけでしょうか。

Just Right! 3も試してみたかったのですが、今回は間に合いませんでした。

次回、試してみたいと思います。

ちなみに、上記の中で5位と6位は、自費出版に限らず普通の出版でも必要なことですね。



#19: 「戦略プロフェッショナルの心得」、書店での販売決定 (2008/9/24)

「戦略プロフェッショナルの心得」ですが、紀伊國屋書店様のご厚意で、本日より、紀伊國屋書店・IBM箱崎店の店頭に置いて下さることになりました。

今までアマゾンのネット販売のみでしたが、初のリアル書店での販売になります。

IBM箱崎オフィスにお立ち寄りなる機会がある方は、お立ち寄になり、お手にとってご覧下さいませ。

まだ取り扱い店は1店です。増えるといいですね。



#20: 「印税生活」ではなく、「出版貧乏」かも? (2008/9/25)

最近、私が出版した「戦略プロフェッショナルの心得」を知っている人に会うと、よく言われる言葉があります。 

    「これでいよいよ、印税生活ですね」

あのー、えーっと。

まぁ、もちろん、皆さんは本気ではおっしゃってはいないんです。

それはよく分かっているんですが。

それでも実態は、ちょっと違うような……。 


確かに、出版社から出版すると、売上の8〜10%の印税が入ります。

初出版費用を負担せずに出版した場合、これはまるまる収入になります。

とは言え、必ずしも売れるとは限りません。

先日、ある新聞を見たら、著名な政治家の先生方10名が出した本が何部売れたかが出ていました。

5万部を超えていたのは、麻生さんの「とてつもない日本」と、安倍さんの「美しい國へ」の2冊だけ。

他の政治家の先生方の本は、そこまで達していません。販売実数1万部以下の本が結構多かったように記憶しています。

全国的に著名で、しかも支持団体がある政治家の先生でも、このような状況なのです。

普通のビジネスパーソンが出すビジネス書なら、1万部売れれば大ヒットなのではないでしょうか?

でも、仮に定価1000円で1万部売れて、印税が特別待遇で10%としても、印税収入は100万円です。

100万円というと多いように思えます。

しかし、例えば私の場合、今回の本を書くのに3ヶ月半かけました。

一日平均2時間使いましたので、合計約200時間。自費出版なので、余計に時間がかかっていますが。

計算すると分かりますが、これだけの時間でこれだけの収入、実はマックでバイトしていた方が、収入が多いのです。orz 

しかも私の場合、出版社を通さない自費出版です。

印税は入りません。

それどころか、出費が100万円近くかかっています。

売れないと、現在自宅で山積みしている2000冊の本が不良在庫になるリスクを自分で背負っているのです。


ということで、少なくとも現時点では、「印税生活」というよりも、「出版貧乏」なのです。 

では、「本を出したことを後悔しているか」というとそんなことは全くありません。

大変満足しています。

自分の考えをまとめられましたし、多くの方々からの反響は大変励みになりました。

ある尊敬している方から言われた、次の言葉が、私のいまの気持ちの全てを代弁してくれています。

  「これからの時代、
   著書は、名刺代わりになりますので、
   大切な一石を打たれましたね。」


もし出版の話が来ておらず、かつ出版をしたい人、という方がいれば、私は迷わず「是非、あなたも自費出版を」とお勧めします。

もちろん、ある程度お金が出せることが大前提です。

しかし、海外旅行に2週間程度行く程度のお金で自費出版できる時代になりました。

得られるモノを考えると、それ程高いものではないようにも思います。


#21: 世に戦略の本は多いが、実は戦略を定義した本はほとんどない (2008/10/9)

今回、「戦略プロフェッショナルの心得」を書いた際に、ある方から次のようなアドバイスをいただきました。

  「世の中に戦略の本は沢山ある。
  しかし戦略をしっかり定義しているのは、伊丹敬之先生の本があるくらいで、
  戦略を明確に定義した本はほとんど存在しない。
  だから、永井さんの本では、永井さんなりの戦略を定義して下さい。」

実際、自宅にある戦略関係の本を一通りチェックしてみたところ、確かにビジネス戦略について明確に定義した本は、伊丹先生の本以外にはありませんでした。

いわゆる戦争も含めた戦略や、「マーケティング」について定義した本は、あるのですけどね。

ということで、今回の本では、第8章「戦略とは何か?」で、以下のように戦略を定義させていただきました。

---(以下、第8章より抜粋)---

・戦略は、策定するだけでなく実行しなければ意味がありません。

・戦略を策定する段階では、さまざまな事業環境や自社の能力を考慮して、ターゲットとする顧客を定義し、その顧客に提供する価値を社内外のあらゆる関係者との協業を通じて最大化する方法を定めます。

・実行の段階では、ますます速くなる市場やビジネス環境の変化に常に対応し続けるために、戦略の策定と戦略の実行を常に密接に連携させあって、仮説検証プロセスを通じて継続的な変革を実現していきます。 

以上を踏まえて、本書では「戦略」を次のように定義します。 

戦 略とは、さまざまな事業環境や自社の能力を考慮して、ターゲットとする顧客を定義し、その顧客に提供する価値を社内外のあらゆる関係者との協業を通じて最 大化する方法を策定した上で、ますます速くなる市場やビジネス環境の変化に常に対応し続けるために、戦略の策定と戦略の実行を常に密接に連携させあって、 仮説検証プロセスを通じて継続的な変革を実現していく、一連のプロセスである。

---(以上、第8章より抜粋)---


実際、どんなにかっこいい戦略を作っても、実行困難だったり、実行する人のハラにおちていないと、その戦略は何も価値がありません。

まったく、戦略は策定するだけでは不十分で、実践を伴い結果を出して、はじめて戦略の価値が出てくる、というのが実感です。

ビジネスの現場で事業戦略に関わっている立場で、ささやかながら、アカデミックな戦略本とは違った視点での提言ができたのではないか、と思っております。

(林さんのブログに書かせていただいたコメントを書き直してみました)



#22: 自費出版から1ヶ月経過、現在の状況 (2008/10/18)

「戦略プロフェッショナルの心得」を9/19に販売開始してから、ちょうど1ヶ月経過しました。

いやぁ、この1ヶ月間、実に色々ありましたねー。

まとめてみます。

■この1ヶ月間、アマゾンでは1,000位から5,000位の間を行ったり来たりしています。私はよく分かりませんが、出版社の方によると、個人の自費出版でこの順位は凄いことだそうです。

■他にも、ネット書店では、クリエイジ様でお取り扱いいただいています。本書の紹介ページはこちら

■実際の書店(リアル店舗?)では、こちらに書きましたように、お取り扱いは今のところ1店です。この店では数十冊売れているようです。

■読んだ方からの意見です。

・参考になる。ウチの会社の社員(またはウチの部のメンバー)に読ませたい
・お客さんに配るために、100部購入した
・中身は読みやすいのだが「戦略プロフェッショナル」というタイトルがちょっと取っつきにくい印象がある

他にウェブ上の感想はこちらにまとめています。

■ログ等を見てみると、ITmediaエンタープライズで書いた7回の連載記事をお読みになって興味を持って下さった方が、多いようです。

「差別化」に潜む落とし穴 (2008/9/18掲載)
新製品普及の壁「キャズム」――売れない理由を科学する (2008/9/19掲載)
手強いライバル、成熟市場――あなたならどうする (2008/9/22掲載)
値引き販売という麻薬 (2008/9/26掲載)
営業とマーケティングは考え方が正反対 (2008/9/29掲載)
「売れていない」ことは問題ではない (2008/9/29掲載)
周りの人はあなたの仕事をしっかり見ています(2008/9/30掲載)


■いつの間にかはてなで紹介されていました。こちらです。

■勤務先では、社内イントラネットで紹介されたこともあって、面識のない方から声をかけていただく機会が増え、ちょっとドギマギしながらも、嬉しく思っています。

■この本がきっかけで、勤務先で「社内の若手営業向けにマーケティング戦略の研修講師を行って欲しい」との要望をいただきました。いい機会なのでお引き受けしましたが、研修講師の大変さを改めて知りました。猛勉強中です。
 

自費出版ということで、実に多くの方々からご支援をいただきました。本当に感謝しております。

今回、初版で2,000部印刷しましたが、まずはこれを全部売りたいですね。

ただ、初版が全部売れた後にどうするか、そろそろ考え初めて、年内には何らかの結論を出しておく必要がありそうです。

一番可能性があるのは、今まで通り自費出版として第2版を印刷する方法です。

もう一つ、ご興味がある出版社様がいれば、体裁を変えて新たに出版社様経由で出版する方法もあるかな、と思っていますが、これは興味を持って下さる出版社様がいるかどうか次第ですね。

ということで、ご興味がある出版社様は、こちらからお声がけいただければ幸いです。